お役立ち!コラム

2015.07.02

貸借対照表(バランスシート)で会社の健康状態を知りましょう ―前編「大局をつかむ」―

貸借対照表(バランスシート)は、会社の一定時点(月末や期末)における財政状態を表したもので、そこから企業の健康状態(健全な会社かどうか)が分かります。

貸借対照表の構成

借方の資産には、現預金、売掛金、製品、材料など1年以内に現金化される流動資産と、建物や機械などの固定資産などがあります。お金が何に使われているか(資金の運用形態)を表しています。 

これに対して貸方の負債・純資産には、買掛金や短期借入金など1年以内に支払予定の流動負債、長期借入金などの固定負債や、出資した資本金や利益の蓄積など返済する必要のない純資産(自己資本)があります。どこからお金が入ってきたのか(資金の調達源泉)を表しています。

負債・純資産については、資金の調達源泉が株主を含む企業の内部か、あるいは外部かという見方から、負債を「他人資本」、純資産を「自己資本」とも呼びます。

【他人資本】企業外部から調達した資金(銀行から調達した借入金、仕入先から調達した買掛金等)で、返済・支払いを必要とする資金。

【自己資本】…企業が自ら調達した資金(資本金、利益の蓄積である利益剰余金等)で、返済が不要な資金。

貸借対照表を見るポイント

貸借対照表を見る場合、単に自社の資産等がいくらあるのかといった見方だけでなく、 

  1)資金の調達源泉として自己資本を重視しているのか、それとも主に他人資本に頼っているのか?
  2)資産、負債及び純資産の構成割合(バランス)はどうか?
  3)過去(前々期、前期)の数値・構成比と比較して、大きく変化しているものがあるか? 

といった視点によって、まず財政状態の大局をつかむことが大切です。

バランスのとれた健康体

 健康な会社はこのように自己資本も多く、資産、負債、資本のバランスがとれています。

 しかし、特に中小企業では「赤字続きの決算」や「節税のため利益を出さない」などの理由によって、自己資本比率(自己資本÷総資本)が低下するケースが少なくありません。

 返済を要しない自己資本の割合が小さくなると、抵抗力が弱く病気にかかりやすい虚弱体質となります。

お手元の自社の貸借対照表は、どのような状態でしょうか?



つづく・・・後編では、症状別パターンの例示を見ていきます