お役立ち!コラム

2014.06.18

法定相続人とは・・・(相続人の範囲・順位・割合)

 平成271月より、相続税の非課税枠が引下げ、増税の運びとなり、相続税は身近な問題となりました。

 今回は用語の説明を含め、法定相続人についてご説明します。

法定相続人の範囲

 被相続人…亡くなられた当人のことを指します。

 法定相続人とは、被相続人が亡くなったときに相続する権利がある人をいいます。相続人の範囲や割合(法定相続分といいます)は、民法で定められています。

配偶者

被相続人が既婚者であれば常に配偶者は相続人となります。財産の1/2を相続する権利があります。
法律上の婚姻関係でない内縁の場合は相続人にはなれません。

直系卑属

子・孫等。相続権は第一順位となります。養子もこれに含まれます。

非嫡出子(婚姻関係のない相手との間に生まれた子)は、認知されても嫡出子の1/2の相続権しか与えられていませんでしたが、民法が改正され、平成2595日以降の相続発生分に関しては嫡出子同様の取り扱いがされることとなりました。認知されていない場合は相続権はありません。

また、胎児は生まれたものとして相続権を有しますが、死産の場合は存在しなかったものとされます。
その他、再婚した場合の連れ子は、養子縁組をしない限り相続権はありません。

直系尊属

親。祖父母等。相続権は第二順位となります。義父母は法定相続人にはなりません。

兄弟姉妹

第三順位となります。第一順位、第二順位が不在の場合、相続権が発生します。甥・姪までは代襲相続(相続人が相続時に既に死亡していた場合、直系卑属が代わって相続権を得ます)が認められます。

特別縁故者

被相続人に相続人がいない場合、被相続人と同居していた等、相当の理由がある者が申し立てをした場合に、相続財産の分与を受けることができます。

相続関係図と法定相続分

法定相続の場合、順位通りに相続の権利が発生します。





相続関係図(1)の場合、血族・内縁・内縁の子と関係は複雑ですが、シンプルに

○ 配偶者が1/2

○ 第一順位である子A,Bがそれぞれ1/4

となります。





相続関係図(2)の場合は配偶者と子Aが亡くなっているという設定ですが、

○ 第一順位である子Bと、

○ 亡くなっている子Aの元配偶者との間の子(孫A)
代襲相続という形で、

それぞれ1/2ずつ相続します。





相続関係図(3)の場合は、

被相続人の配偶者、第一順位である子が共に亡くなっていて、同じく第一順位の孫もいないため、

○ 第二順位である母が全てを相続します。

第三順位の兄弟姉妹、及び亡くなった配偶者や子代襲相続は発生しません。

まとめ

このように様々な家族・血族構成があるため、全ては書ききれません。

相続人の知らない財産や、非嫡出子等の存在があったり、分割が難しい不動産や経営している会社の株等がある場合、遺産を巡って骨肉の争いにならないとも限りません。

事前の相続税試算、及び対策、そして遺産分割の為の遺言書作成をお勧めします。