お役立ち!コラム

2013.10.07

キャッシュ・フローについて

 顧問先様で試算表を用いて「当月はこれだけ経常利益が出ています。」と説明すると、

 「売上が伸びて、利益が出ているのは理解出来ますが、資金繰りがそれ程良くなく、実感がないんですが…。」
と言われる事があります。

 会計では、売上(収益)や仕入(費用)は発生した時点で計上しますので、実際に売掛金の回収(入金)や買掛金の支払い(支出)をする時とは時期にズレが出てきます。

 では、その資金繰りの現状を把握する為にはどうしたらよいでしょうか?

 その為に用いられるのが、『キャッシュ・フロー』です。

1.キャッシュ・フローの種類

営業キャッシュ・フロー

 営業活動によるキャッシュ・フローは、製造・販売・管理活動に伴う現金の出入りを示したものです。当然、プラスであることが求められますし、本業が順調に行っている証拠となります。

 金融機関等の融資判断には、営業キャッシュ・フローが重要な要因の一つになっています。つまり、返済原資が営業キャッシュ・フローで獲得されているか? がポイントとなります。

投資活動キャッシュ・フロー

 投資活動によるキャッシュ・フローとは、設備投資・有価証券投資などに伴う現金の出入りを示したものです。通常、営業活動を行っていくためには、設備投資などの先行投資が必要なため、マイナスであることが多いようです。

財務活動キャッシュ・フロー

 財務活動によるキャッシュ・フローとは、借入金(借入・返済)、社債(発行・償還)、増資・減資、配当金の支払い等に伴う資金の収支を示したものです。資金を調達すればプラスになり、資金の返済をすればマイナスになります。

2.キャッシュ・フロー計算書

 簡単なキャッシュ・フローの計算例を紹介します。

3.キャッシュ・フローの考え方

短期・長期のキャッシュ・フロー

 資金繰りについての経営者の心配は、短期的な支払い能力についての心配と、長期的な資金調達の見通しと収支バランスについての心配という2つの視点から考えられます。

【短期的資金繰り】…現在~1年先
 ○ 明日の資金は足りているか?
 ○ 月々の銀行返済等の資金の準備は出来ているか?
 ○ 毎月の給与の支払いの為の資金は大丈夫か?

【長期的資金繰り】1年後~長期的な展望
 ○ 今後の設備投資や新規の事業展開等に関して、資金の準備は出来るのか?
 ○ 今後、資金が必要になった場合、銀行からの借入は出来るのか?
 ○ 会社全体を見て、収支のバランスがとれているのか?

安全性分析

キャッシュ・フロー改善の方法

 資金繰りを改善していく方法は、資金繰り悪化の原因をいかに正確に把握するか、その原因に対していかに効果的な対策を打つか(例えば、商品を仕入れてから販売するまでの期間を短縮する・商品の代金回収期間を短縮する等)が考えられます。


自社の資金繰り状況を把握するために、キャッシュ・フロー計算書を作成してみましょう!
 ご質問等ございましたら、井手税理士・総合会計事務所まで、お気軽にご相談下さい。